お菓子の豆知識
 京菓子店に勤める私の知っている豆知識を、だらだらと紹介していくページ。
自慢しても「ふーん」で流される、正しく無駄な知識をなんとなく頭に入れてみても面白いかも?

このページで紹介しているもの
花見団子  わらび餅  すはま 花びら餅

〜花見団子〜

 花見団子。誰もが食べたことがあるであろうお菓子で、今の時期にかかせないものですね。
では、花見団子の三色の意味って・・・ご存知ですか?
 一説には、赤は桜(春)、白は白酒(冬)、緑は草(夏)で秋がない(飽きがない)、と申します。
その他にも説はあり、紅白が縁起物で緑の草で邪気をはらう、というもの。
そして、赤・白・緑は神様の好む色だから、神様と飲食が出来るというもの。
でも私は、昔の人の言葉遊びを感じられる、最初の説が好きですね。

〜わらび餅〜

 好きな人は大好きですよね、わらび餅。
でも、本物のわらび餅・・・となると、これを食べたことのある人は中々いません。
 ご存知ですか?わらび餅って、わらびだけで作ると、ものすごい速さで硬くなっちゃうんですよ。
美味しくいただけるのは、製法にもよるでしょうが、30分〜2日、といったところ。
うちのは2日で駄目になります。
 また、黒蜜をかけるもの・練りこんだもの・餡を入れたものと、バリエーションも色々。
うちのは練りこんだタイプですね。黒蜜かけると、折角黒洲きな粉なんていいきな粉使ってるのに、台無しになっちゃうので。
餡入りのは、かつて上流階級の人々が召し上がっていたもの。
三条木屋町を少し上がったところにある月餅屋さんのが、安価なわりに美味しい餡入りわらびです。
今度写真でも上げておきましょうかね。

〜すはま〜

 すはま団子、というとわかる方も多いのでは?
赤・黄・緑の串団子のようになった、きな粉っぽい風味のお団子。
すはま粉、というきな粉とは炒り加減・乾燥具合の違うものを使ってこしらえる菓子です。
が、このすはま、最初から団子だったわけではありません。
 元は入り江の形を象ったお菓子でした。
漢字で書くと、洲浜。なんでこれが団子になったかというと・・・
さて、なんでなんでしょう?
 有力なのは、同じ粉を使って食べやすく団子にしたものを、粉が同じだからそう呼ぶようになった、というもの。
手が汚れなくて便利ですね、確かに。
 きな粉好きには食べて欲しいお菓子です。
特に、丹波の黒大豆(いわゆる黒豆)を使ったものは絶品。
 残念ながら、うちでは黒大豆のはないですが・・・
かわりに、良いお抹茶を練りこんだものがあります。
機会があれば是非。

〜花びら餅〜

 京都のお正月には欠かせないこのお菓子。
やわらかな羽二重餅に、ごぼうの甘煮、味噌餡、赤い色を付けた餡を挟んでいただくものです。
が、元はなんとお菓子ではありませんでした。
 最初は、宮中でお公家さんが召し上がっていた、「宮中雑煮」という、雑煮の代わりになる御餅でした。
 中身も今とはまるで違いまして、餅の中にはごぼうではなく鮎の甘露煮。味噌餡ではなく白味噌。そして赤い色の餡ではなく、猪肉。
普通に食事だったんですね。
 これが次第に簡素化され、庶民に伝わり、親しみやすいものとなったのが花びら餅、という訳です。


ま、今回はこんなところで。気が向いたら更新されるかもしれませんので、たまに覗いてやってくださいな。

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